ジョアンの訃報。
多くの日本人と同じく(ホント?)、おそらく自分の人生で一番聴いたアルバム
「三月の水」(1973)
来日公演も5回行った
初来日の初日、開演時間が過ぎているのに「アーティストは今ホテルを出ました」のアナウンス。登場した時の割れんばかりの拍手。
2回目の来日、40分に渡るフリーズを含む4時間のライブ(おそらくベスト)。
残念ながら最後の来日は本人が体調崩してキャンセル。カエターノの「ジョビンは優れた作曲家だが、ジョアンは原子核だ」(出典忘れた)という言葉が思い出される。
ちなみに、「3月の水」のエンジニアは、元ウォルター・カルロス(ソロアルバムのスウィッチト・オン・バッハや、時計仕掛けのオレンジの音楽)。1972年に性転換してウェンディ・カルロスとなっている。
「3月の水」の収録曲の多くはチューニングが半音近く低い。これはウェンディがテープ速度を遅くした説と、ジョアンがその日の気分でチューニングした説があるのだがどちらだろう(3月の水の使用楽器はジョアンのギターと段ボールのパーカッションのみ)
3月の水、3曲目にAry Barrosoの「Na Baixa Do Sapateiro」のインストバージョン。ジョアンはそのコード進行を神がかり的なコード ヴォイシングで演奏している。
カエターノ・ヴェローゾは、そのヴォイシングを、傑作アルバム「Livro」においてブラスセクションで再現。アレンジはジョビンのファミリバンドのメンバーでもあったジャキス モレレンバウム。