3月21日(火・祝)21:30~22:45 総合テレビで放送される「NHKスペシャル テレビとはあついものなり」の音楽を江藤直子が担当しました。放送70周年ということでアナウンサーのお話を中心にテレビ創世記を描く番組です。よろしかったらぜひ!
音楽は下記のメンバーで録音しました。
イトケン D
rかわいしのぶ B
大津真 Gtr
相川瞳 Per
佐々木史郎 Tp F.Hr
今込治 Tb
木村仁哉 Tub
鈴木広志 Sax Asalato
江藤直子 Pf E.P Org
田村博文ストリングス
Giulietta Machine – Co2
Giulietta Machine – Emir
Giulietta Machineライブ2022/11/9
2022/11/9(水) 渋谷公園通りクラシックス
江藤直子(Pf,Vo) 大津真(G )藤井信雄(Ds) 西村雄介(B)
ゲスト:加藤崇之(G)小森慶子(Sax)
開場19:00 / 開演19:30
チャージ:予約¥3000 / 当日¥3500

2nd Album「Hula Pool」配信開始
イーストワークスエンターティンメント社の解散により、長らく廃盤になっていましたGiulietta Machineの2stアルバム「Hula Pool」、2022年5月8日よりSpotify、Apple Music、Amazon Music、Youtube Musicなどで配信開始されました。江藤直子(vo, key)、大津真(g)、藤井信雄(dr)
1stアルバムから、2年ぶりとなる今作は、サンバ/ボサノヴァの要素、アコースティック楽器のジャジーな手触り、よく吟味されたサンプリング音・電子ノイズ、エレクトロニクスが生み出す浮遊感・・・etc。ジュリエッタ・マシーンの音を形成するそれらすべての要素をさらにブラッシュアップさせ、ボーカル・トラックも2曲加えたもの。その音楽は、何かの邪魔をすることなくそっと静かに漂い、じっと耳を澄まして鑑賞されることよりもむしろ積極的にBGMでありたいと密かに願っているかのような控えめな佇まいをみせながら、聴くものの耳に届く・・(Tower Recordsの紹介記事より)
Spotify
Apple Music
Youtube Music
Amazon Music

1stアルバム「Giulietta Machine」配信開始
イーストワークスエンターティンメントの解散により長らく廃盤になっていました、Giulietta Machineの1stアルバム「Giulietta Machine」が、リマスターされてSpotify、Apple Musicなどで配信再開されました。
江藤直子(vo, key)、大津真(g)、藤井信雄(dr)
・Spotify
・Apple Music
https://music.apple.com/jp/album/giulietta-machine/1549152922
— ライナーノーツ —
このレコードはなるべく大きな音で再生して下さい」とはロックのレコード・ジャケットにおける慣用句だけど、たまに「なるべく小さな音で再生して下さい」という言葉が似合いそうな風情の音楽にジャンルを問わず出会うことがある。ジョアン・ドナート、クララ・ハスキル、ウォーレン・G、アイレス・イン・ギャザ、ウォルト・ディッカーソン、ロバート・ワイアット、グラッドストン・アンダーソン、ラリー・ハード、ホーギー・カーマイケル、ハロルド・バッド…と挙げていくとキリが無いのだが、要はその静けさを感じさせる佇まい自体が、スピーカーから聴こえてくる旋律とは別のストーリーを物語る美しい音楽。
そして、この<ジュリエッタ・マシーン>というユニットの処女アルバムもまた、「なるべく小さな音で再生して下さい」という言葉とともに人に薦めたくなるような、厳かな存在感を放つ作品だ。サンバ/ボサノヴァの精神性を匂わせながらも、限りなく室内楽に近いジャズであるような気もするし、サンプラーを用いたアヴァン・ポップと呼びたくもなる。 –ウィスパー・ヴォイス、ギターやピアノの抑制された音色、電子ノイズ、サンバや4ビートを刻みそうで刻まないリズム、カメラのシャッターのサンプリング音、特殊な音像定位。たとえばこういったフラグメンツが曖昧に結びつくことで聴く者の官能をひどく刺激する‘装置’として機能するのが、ジュリエッタ・マシーンの音楽だ。
女1と男2という映画的記憶を呼び覚ますメンバー構成もまた、このユニットの一つの味わい。江藤直子、大津真、藤井信雄という3人のメンバーの経歴は別途プロフィールに目を通せばわかってしまうのだが、本作に接するときには一時忘れ、作品の中だけの三角関係を想像し楽しんでみてはどうだろう。それが「突然炎のごとく」なのか「淑女超特急」なのか「ファビュラス・ベイカー・ボーイズ」なのかはお任せする。ところでユニット名の由来を僕は知らない。「魂のジュリエッタ」でフェリーニの妻でもあるジュリエッタ・マシーナがやたら総天然色な白昼夢を見まくっていたことを思うと、プリンスの曲「エンドルフィン・マシーン」とほぼ同義で、つまりは聴くモルヒネということになるのか。いずれにせよ彼らの透き通ったサウンドは、致死量近い麻酔を含んでいるからこそ、艶やかさが漂っている。そして、その冷やかな感触は部屋の温度まで下げてくれそうだ。夏の昼下がりに何度も再生されることを推奨する。
(今村健一)