Space Designer

Logic ProのSpace Designerは、「コンボリューションリバーブ」や「サンプリングリバーブ」と呼ばれるタイプのリバーブです。実際のホールやスタジオ、あるいは実機のリバーブマシンの残響データを収録した「IRファイル」(IR:インパルス・レスポンス・ファイル)を使用して、畳み込みと呼ばれる演算処理を行うことでリアルな残響を得ることができます。

あらかじめ楽器の種類や空間のタイプに応じた多くのプリセットが用意されています。プリセットを選択すると、対応するIRファイルがロードされます(デフォルトで用意されているIRファイルは「/ライブラリ/Audio/Impulse Responses/Apple」フォルダに拡張子が「.sdir」のファイルとして保存されています)。

 

設定項目説明
Qualityリバーブ品質
IR OffsetIRのオフセット時間
Predelayプリディレイ(リバーブ開始までの時間)
Lengthインパレスレスポンスの長さ
Size空間の広さ
X-Overクロスオーバー周波数
Lo-Spreadクロスオーバー周波数以下の成分の左右の広がり
Hi-Spreadクロスオーバー周波数以上の成分の左右の広がり
Wetリバーブ成分の量
Dry原音の量

IRファイルをロードするには

Space Designerには、IRファイルを使用する「SAMPLED IR」モードのほかに、「SYNTHESIZED IR」モードが用意され、上部のボタンで切り替えられます。「SAMPLED IR」モードでは、ユーザが用意したIRファイルをロードすることもできます。

IRファイルの実体は、空間の反響の特性を記録したWavフォーマットなどの音声ファイルです。多くのフリーもしくは有料のIRファイルが、インターネット上で公開されています。

 

ローカルディスクにダウンロードしたIRファイルは次のようにしてSpace Designerにロードします。

1. Space Designerのポップアップメニューから「Load IR」を選択します。


2. 表示されるダイアログボックスでIRファイルを選択し「開く」ボタンをクリックします。


以上でIRファイルが読み込まれます。