Swift 2.xからSwift 3.xでは、大幅なシンタックスの変更があります。Xcode 8には自動的にマイグレートする機能が用意されています。ただし現時点ではすべてを自動的に変換してくれるわけではありません。
たとえば次のような制御変数「i」をひとつずつ増加してその値を表示する、C言語ライクなforループがあるとしましょう。

var i: Int
for i = 0; i < 10; i++ {
	print("カウンタ: \(i)")
}

これはSwift2.xではOKですが、Swift 3.xでは使用できません。

これを自動変換数するには「Edit」メニューから「Convert」→「To Current Swift Syntax」を選択します。表示されるダイアログボックスでターゲットを選択し「Next」ボタンをクリックします。すると、次のようなダイアログボックスが表示されます。

ff1

左側に変更後の、右側に変更前のソースが表示されます。「Save」ボタンをクリックすると変更が反映されます。

以上で、次のように変換されます。

var i: Int
for i = 0; i < 10; i += 1 {
	print("カウンタ: \(i)")
}

「i++」が「i += 1」に変換されました。Swift 3.xでは「i++」の「++」演算子は廃止されたからです。

ただし、forループの構造はSwift2.xのままです。Swift3.xのforループに変更するには次のように手動で書き換える必要があります。

var i: Int
for i in (0 ..< 10) {
	print("カウンタ: \(i)")
}

もしくは

(0 ..< 10).forEach{ print("カウンタ: \($0)") }